東洋医学
- 2018年1月29日
統合医療実践講座第3回目
今回のテーマは《東洋医学》。
お二人の鍼灸師の先生に講義をして頂きました。
前半は伊藤誠基先生による「伝統的経絡治療について」。古書の漢文を読み解き、伝統的経絡治療を実践されている伊藤先生の治療の実際についてお話頂き、特に重要とされる脈診について、実技を行いました。脈診は熟練すると24種類もの分類ができるとのこと。脈診だけでもその人の体質や現在の状況、精神状態や性格など色々と読み解くことができるというところに、東洋医学の深さを感じました。
後半は前田智美先生による「ココロとカラダの健康薬膳-医食同源-(基礎編)」。薬膳というものは冷蔵庫の中にある食材でできる、誰にでも取り入れることのできる美味しくて楽しいものなんですよ、という先生の言葉が印象的でした。前田先生が開発された体質ごとの薬膳茶(今回は春茶)を頂きながら、薬膳の歴史、基本的な考え方、実際の取り入れ方を具体的に教えて頂きました。
講義終了後のワークショップでは、春、梅雨、夏、秋、冬の5季節の体質ごとのチームに分かれて、<冷え対策>に関する意見交換を行いました。冷え専門外来を行っているドクターからの詳しい治療内容や、アロマセラピストの方によるアロマで心身を解きほぐす方法、運動療法や入浴についてなど様々な意見を頂戴し、最後は東洋医学的観点からの冷え対策を講師の先生方よりお話頂きました。
この統合医療実践講座の第1期は、統合医療の実践に必要な知識の入口として、広義な内容とが学べる講座となっております。受講者の方に「毎回受講される度に新しい扉が開いていくようで、楽しい!」とおっしゃって頂きました。2期以降は、学びを深めていくプログラムも検討しております。詳細が決まりましたら、Facebookでも告知していきます。