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日本ホロス臨床総合医療機構について
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代表理事の想い
皆さんは、こんな想いをしたことはありませんか?
患者さん側:
- 病院行ったけど、画面ばっかり見てあんまり説明してくれないし、こっちの話も聞いてくれない。
- 薬だけ出されて、運動と食事を規則正しくしなさいと言われたけど、どうやっていいかわからない。
- 薬を飲むのが嫌だから、ハーブやアロマを使っています、って言うたらそんなものは効かないからやめさないと言われた。
医療者側:
- 患者さんが多くて、ゆっくり話を聞きたくても聞く時間もないから仕方ないな。
- 食事指導や生活指導をしたいけど、あんまりよく知らないから説明できないな。
- 全く、こっちの言うことを本当に聞かない患者だなあ。ハーブ、アロマ?どうせリラクゼーション効果しかないのに?
これが、本来の患者—医療者の関係でしょうか?
でも、これが一般的に現代の病院でよく見られる光景です。
では、なぜ一体このようなことが起こるのでしょうか?
それは、人と人の関係性ではないからです。
まず、医療者側が患者さんを診る時に、
一人の人間としてではなく、
病気を診ていることが多いです。
そして病気しか診ていないから、
それ以外のことは無関心であることが多い。
私もかつてはそうでした。
当時は、手術ばかりして、患者さんとまともに会話をする暇もなく、
外来も同じような感じでただこなしているという状態でした。
保険制度や病院のシステム上、仕方ない面もありますが、
根本的には患者さんを人間として診ることができていなかったことが大きかったと思います。
本当に自分は医者なのかと自問自答する日々もありました。
病院を辞めてから、クリニックに勤務し統合医療に関係する勉強会を毎週のように参加し勉強して来ました。
しかし、その知識だけを学んでも実際に使うことは難しく上手く実践できていなかったのが実情です。
なぜなら、武器はあってもそれを扱う基礎の哲学が足りてなかったからです。
クリニックでは在宅診療もしていて多くの方の臨終を見て来ました。
そのような経験の中で、人間とは何か、人生とは何かを考えさせられ、
統合医療を上手に使い、患者さんが健康になっていくためには、
人間丸ごとを診る、ホリスティックな世界観を持つ必要があることに気づかされました。
ホリスティックな統合医療、それがまさに今回の機構の原点となっています。
医師だけではなくコメディカルも含めて医療者全員がこのようなホリスティックな統合医療を知ることで、患者さんを人間として診ることが初めてできるようになり、より良い関係性が出来上がると思います。この哲学を知るだけで明日から患者さんを診る目が変わってくると思いますよ。
また、現代社会は人間が便利に暮らせるようになってきていますが、
同時にそれによって弊害もかなり出てきています。
人間が住む環境、食の問題が我々の健康や美容に非常に関わってきています。
これらの問題も私たち人間に関わる問題であり、当機構としては、そのあたりの問題も医療に密接に関わることとして、取り扱っていきます。
したがって、医療者だけではなく、代替療法家、環境、食、健康、美容に関わる専門家も含めてホリスティックな統合医療に共感される方たちとともに、この機構を作り上げ育てていきたいと思っています。
医学の歴史を考えますと、いわゆる伝統医学と呼ばれるものには、医学と宗教が一緒になっています。
そしてそこから医学だけが切り離され、サイエンスとしての部分が西洋医学として発展してきました。
しかし、人間の体は、サイエンスだけでしょうか?
サイエンスでは分かり得ないアートの部分が数多く存在します。
その部分を代替療法では扱うことができるのです。
したがって、ホリスティックな統合医療は、今までのいろんな医療を一回バラバラにしてまた再構築する、いわば、医療のルネッサンスというべきものになるでしょう。
この活動にワクワクしてきているあなた、共感することができたら一緒に構築していきませんか?
そのような人のご参加をお待ちしております。
代表理事 医師 森嶌淳友
代表理事プロフィール